お知らせ

2026年1月23.24日に「生成AIコンサル養成 オンラインブートキャンプ」開催

2026年1月23.24日に「生成AIコンサル養成 オンラインブートキャンプ」開催

「嶋田先生がコンサル現場で活用している生成AIコンサルティングを集中的に学べるプログラムはありませんか?」

RE嶋田塾の塾生である税理士の方と中小企業診断士の方から表現は違いますが、こんな声が複数出てきました。

2025年に入って

1月18日「生成AIを使った経営理念浸透型人事評価コンサルティング研修」

4月4日「生成AIコンサルティングプロンプト研修」

6月14日「追加開催 生成AIコンサルティングプロンプト研修」

9月5日「生成AI人事評価・採用強化・離職防止・人材育成系コンサルティングチェーンプロンプト研修会」

zoomとリアルのハイブリッドで開催してきました。

いずれもほぼ満席の盛況で、受講者の方からも高い評価をいただいています。

生成AIでコンサルティング業界も税理士などの経営支援業務が大きく変わり、そのプロンプト知識の優劣が結果を大きく左右する時代になりました。

この2025年は、生成AIを「実務に取り入れるよう行動した方」と、生成AIの重要性は知りつつも「まだ具体的な行動をしていない方」に分かれています。

そして、その差は2026年により大きくなりそうです。

そこで、2日間のオンラインブートキャンプで、過去4回実施した「生成AIコンサルティングノウハウ」を全部集中的に特別研修しようと企画しました。

1,生成AIコンサルティングプロンプトを修得すると

一番の変化は経験値がなくても、ヒアリングしながらChatGPTやGeminiに段階的に情報を入力する事で、クライアントの眼の前でコンサルティングができる事です。

これまではコンサルや士業自身の経験や知識の範囲で提案している事が、生成AIを使う事で広い知見、絞り込まれた提案が可能になっていきます。

そして、プロンプトを知るという事は生成AIの基礎知識が分かるので、そのまま、そのクライアントが望むいろいろな「生成AIプロンプト指導」が可能になるという事です。

これからは「生成AIコンサルティング」やクライアントの為に一緒に「独自のプロンプト作成」をお手伝いできる事が求められるし、それができる方には仕事の依頼や顧問料の付加価値も上がっていくと予想されます。

今回は「MyGPTs」の作り方も講義します。

 

2,2024年~2025年に実際に生成AIコンサルティングした事例

私が生成AIコンサルティングの必要性をひしひしを感じて、実際に学習し始めたのが2024年7月から。

それまでは、生成AIはすごいかもしれないけど、まだピンときてませんでした。

8月にある生成AI動画研修に参加して、いろいろ学習するうちに「これは早く理解しないとこの業界はやばくなる」と危機感を覚えました。

その動画研修でプロンプトの基本や公式を修得し、後はコンサルティングに使えるようなトライ&エラーを自分で繰り返しました。

それからは時間があればチェーンプロンプトを開発し、実際のクライアントでテストさせてもらい、その成果や事例を2025年に4回にわたって生成AIコンサルティングプロンプト研修で公開しました。

実際に私がクライアント先で実施したコンサルティングで活用した生成AIは

⑴クロスSWOT分析からの中期経営計画

⑵根拠ある経営計画書

⑶KPI監査

⑷事業承継10カ年カレンダー

⑸賞与用部門別人事評価

⑹基本給用職種別等級別職能要件書

⑺スキルマップ

⑻部門ごと業務ごと作業手順書

⑼採用ページ、求人票

です。

仲間からは、「よくこの短期間でここまで生成AIのプロンプトを開発できましたね」

と言われましたが、基本公式さえ知れば、もともとある経験値のノウハウがあるから、実は開発はそんなに苦労はありませんでした。

これらのコンサルティングの進め方とチェーンプロンプトノウハウを一気に公開し体験してもらおうというのが、

2026年1月23日(金)、24日(土)両日開催する「生成AIコンサルタント養成オンラインブートキャンプ」です。

提供チェーンプロンプト一覧

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今では、私の経営会議支援やコンサルティングでは、生成AIコンサルティングプロンプトなしでは考えられない状況で、既存先にも生成AIを活用した新たなプロジェクト提案をして、顧問料単価が上がっています。

更にこの手法を会計事務所の顧問先経営者に教える「生成AI継栄塾」を複数開催して、会計事務所の「生成AI活用」促進をバックアップしています。

 

3,2日間のオンラインブートキャンプで、一気にノウハウ公開と生成AI体験

この1月23日(金)、24日(土)の2日間では、終日zoomで講義と入力経験で徹底的に頭がパンクするくらい学習してもらいます。

そして、各コンサルティングのノウハウ知識の習得と数々のチェーンプロンプトデータを手にしてもらいます。

受講者には下記のチェーンプロンプトデータ(Word)と事例データ(Word&Excel)が提供されます。

このブートキャンプで提供する知識とチェーンプロンプトノウハウは、下記の11個です。

このコンサルティングチェーンプロンプトを使い、ヒアリングしながら、クライアントの眼の前で生成AIを使えば、経験値が少なくても、ある程度の素案が作成されます。

後はその中身を経営者、幹部と協議しながら、実態に合わせて修正するだけです。

⑴生成AIで変わるコンサルティング、経営支援の現実と対策

⑵チェーンプロンプトの基本公式

⑶クロスSWOT分析(強み分析)(機会分析)(積極戦略)の理論と事例、チェーンプロンプト

⑷クロスSWOT分析からの中期経営計画の事例とチェーンプロンプト

⑸KPI監査の理論と事例、チェーンプロンプト

⑹事業承継課題整理、事業承継10カ年カレンダーの理論と事例、チェーンプロンプト

⑺生成AIから質問が来てそれに答えるだけで生成する「カスタムChat(MyGPTs)」の設計の仕方

⑻賞与用人事評価コンサルティング事例とチェーンプロンプト

⑼基本給用 部門別等級別職能要件書の事例とチェーンプロンプト

⑽採用ページ、求人票事例とチェーンプロンプト

⑾業務手順書とスキルマップの理論と事例、チェーンプロンプト

この内容を2日間で詳細を公開し、修得してもらいます。

当然収録しているので、後から講義は何回も視聴できます。

 

4、生成AIコンサルティングオンラインブートキャンプのプログラム

この2日間のカリキュラムが下記です。

プログラムはハードですが、この手法やデータを手にする事で、2026年の生成AIを活用したコンサルティングや経営支援に自信がつき、どんど提案できるようになるでしょう。

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4,生成AIコンサルティングオンラインブートキャンプ開催概要

●開催予定日:1日目 2026年1月23日(金)10:00~18:10

       2日目 2026年1月24日(土)

●募集人員:20名

●開催形式:zoomによるオンライン

●提供物:120ページ超テキスト(PDF)、各種のチェーンプロンプトとプロンプト事例(Word)、生成物事例(Excel)、収録動画

●事前にChatGPT又はGeminiの有料版をインストールしておいてください。

●申込者には当日の収録動画を後日提供(欠席しても安心)…欠席した方は特別に嶋田との個別Zoomで1回(90分)指導させていただきます。(両日参加者のみ)

 

2日間の受講料 一般受講料 30万円(税別)/名 

但し、2025年12月10日までにお申込の方は、早割特典として25万円(税別)/名。

※ 会員受講料(経営ナビAI、RE嶋田塾生、過去4回の生成AIコンサル研修受講者のいずれか)22万円(税別)/名

※原則カード決済でお願いします。(銀行振込も可能なので、ご希望の方はメールでご連絡ください)

グループ参加(1法人で複数参加)の場合は、一般も会員も2人目から15万円(税別)/名。ただし2人目以降は銀行振込でお願いします。

※クレジット決済後、銀行振込後にZoom招待状を送付します。また2~4週間前くらいにテキスト、データ配布します。

 (テキスト、データ類送付後はキャンセル払い戻しはできません)

1日だけの参加の場合は、一般、会員、早割価格に関係なく、18万円(税別)/名(銀行振込になります。また収録動画提供も参加日だけになります)

 ※RE嶋田塾マスターコース経験者、共著出版経験者の方は、特別価格が適用されるので、ご相談ください。

 

嶋田とのzoomでの個別説明会を随時実施しています。

生成AIコンサル養成bootcampと生成AIコンサルティング事例集企画の無料説明会

ご希望の日程をお選びください。後日Zoom招待状を送付します。

●11月17日(月)21:00~22:00

●11月24日(月)21:00~22:00

●12月1日(月)21:00~22:00

●12月5日(金)21:00~22:00

●12月12日(金)21:00~22:00

●12月20日(土)21:00~22:00

●12月19日(金)21:00~22:00

●12月25日(木)21:00~22:00

●12月29日(火)21:00~22:00

●1月5日(月)21:00~22:00

面談をしてから参加可否を決められて結構です。

ブートキャンプにご興味がある方は、メールでお問合せ下さい。

双方で日時を調整後、Zoom招待状を送ります。

 

●お申込はメールで「1月23日生成AI活用コンサル養成ブートキャンプ参加希望」と書いて頂き、弊社のメアドに返信してください。1日だけの参加の場合はどの日か書いてください。

クレジット決済、銀行振込確認後、zoom招待状を送付します。

お問い合わせやメールは下記からお願いします。

生成AI継栄塾4回目開催「人事評価制度をAIでサクッと」

生成AI継栄塾4回目開催「人事評価制度をAIでサクッと」

先日、もう15年間経営支援技術の指導をしている会計事務所で、顧問先を集めた「生成AI継栄塾」の4回目が開催されました。

その時のパンフレットが下記です。

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今回は「人事評価項目と判断基準」「等級別職能要件書」を生成AIで、参加者に作成経験をしてもらうものでした。

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1,賃金制度設計のポイントを講義

「ナスよりベア」と言われるように採用や離職防止にも「基本給」や手当などの月例級をいかに上げるかが大事か。

また定昇、ベアの考え方や職務給、職能給、成果給などの違いと運営を解説しました。

ある中小企業の基本給総額を変えずに、職能給(役割等級)を導入した事例や、子供手当で社員満足と定着率が上がったケースなどを紹介。

人事評価の前提になる賞与評価と基本給評価の考え方をまず、講義しました。

 

2,行動評価配点基準付き人事評価 チェーンプロンプトへ入力

次に賞与評価を決める「行動評価配点基準付き型人事考課」の内容と運営の仕方を解説。

そして、Wordで用意した「人事評価AI チェーンプロンプト」でどういう生成物が出るか、事例をいくつか説明しました。

その後、Wordのチェーンプロンプトに実際に参加企業の情報を記載してもらいました。

下記の段階的なプロンプトに記載。

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その後、下記の生成物ができます。

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3,ジョブ型職種別等級別職能要件書 チェーンプロンプトへ入力

後半は基本給を決める「ジョブ型職種別等級別職能要件書」を作るチェーンプロンプトへの入力です。

これは職種別に必要スキルを定義して、同じスキルでも経験年齢(等級)によるアウトプットや成果の違いを明文化します。

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このチェーンプロンプトの結果下記が生成されます。

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これができると「等級別職能判定シート」が下記のようにできて、該当等級のスキルがあるかどうかの判断ができ、等級に維持、昇格、降格の判断につなげます。

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これらの人事評価チェーンプロンプトを活用すると、人事コンサルや社労士の仕事が短期間でできます。

 

 第1回目 生成AI継栄塾「SWOT分析、中期経営計画をAIで作成」

 
 
第2回目 生成AI継栄塾「事業承継10か年カレンダーをAIで作成」
 
 
 第3回目 生成AI継栄塾「採用ページと求人票をAIで作成」
 
 
第4回目 生成AI継栄塾「人事評価基準と職務基準をAIで作成」
 
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京都大学大学院EMBAでも生成AIコンサルティングを指導

京都大学大学院EMBAでも生成AIコンサルティングを指導

 

私が講師の一角に参加しだして、今年で4目を迎えた「京都大学経営管理大学院EMBA(上級経営会計専門家)」での講義、実習を2日間実施してきました。

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受講生はほぼ税理士、公認会計士、またコンサル、監査担当職員でした。

過去3年のプログラムでも私の担当は「クロスSWOT分析、KPI監査」でした。

今年も同じプログラムなのですが、一番の違いは「生成AI」を使ったSWOT分析、中期計画、KPI経営をアウトプットする事です。

時代は生成AIをどう使いこなすかが、今後の経営支援に相当な影響を与えます。

では、実際にどういうプログラムで、どう展開したのか?

1,メインの藤野教授が「戦略と会計」を講義

日大経済学部教授の藤野先生から基礎講義が最初のありました。

これは「戦略とは何か?」「ポジショングとは?」「大手百貨店やパソコンのケース事例」そして、BSC(バランススコアカード)についてです。

このBSCでは「シンプルBSC」という概念を話されました。

元々BSCが難しいので、藤野先生やシンプルBSCの概念の生みの親である、青森の若山先生(税理士)、そして私もSWOT、KPI監査を担当した共著「SWOT分析&BSC を活用したKPI監査の実務と実例」で出版。

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2, SWOT分析、KPI監査の基礎理論を講義

クロスSWOT分析、KPI監査の基本的な考え方や一部実例を私から講義しました。

私がSWOT分析に特化したノウハウを構築した理由は、実はBSCが難しかったからという何とも自己矛盾が理由です(笑)

そして、BSC理論をクロスSWOT分析の「積極戦略」に展開する事で、戦略マップもKPI設定も一気通貫でできるように理論展開したのが、「RE経営のクロスSWOT分析」です。

「強み分析」「機会分析」「積極戦略」のヒアリングポイントや深堀質問のコツ等を解説しました。

そして、今回から活用する生成AIのチェーンプロンプトの基礎理論や公式、どういうアウトプットになるかをパワーポイントで説明しました。

 

3,ロープレは「SWOT分析、中期ビジョンチェーンプロンプト」を実践

講義のあとは初日も2日目もロープレ三昧です。

前回、前々回までは「クロスSWOT分析シート(Excel)」を社長役に見せながら、経営会計専門家役がヒアリングしながら入力し、社長役に思いを聞き出すことに重点が置かれました。

だから人によって中身の濃淡も深堀のレベルの違いもあったのです。

ところが今回は「生成AIでクロスSWOT分析のチェーンプロンプト」を使って、ヒアリングしながらの入力です。

何が違うかというと、ヒアリングの内容が薄くても、生成AIがそれなりの「強み分析」「機会分析」「積極戦略」をサポートしてくれることです。

生成AIを使う理由は、好むと好まざるにかかわらず、経営支援に生成AIを使い、素案づくりを迅速化したいのと、属人化にならず、誰でも経営支援ができるレベルにしたいからです。

さすが、2日間のロープレだけでは、SWOT分析もプロンプトも一気に習得する事は難しい。

しかし、修得したチェーンプロンプトデータを基に、受講生が実際の顧問先に何社か取り組みと、イメージがわいてきます。

このロープレでは、事前に指定された企業のプロファイルに沿って、各分析を社長役とヒアリング役が交互に取り組み、1セッションが終わるたびに、そのグループについたメンター(EMBA卒業生)が振り返りのフィードバックをします。

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4,チェーンプロンプトでKPI設定

クロスSWOT分析→中期経営計画→KPI設定までのチェーンプロンプトを体験してもらいました。

ヒアリングしながらWordのチェーンプロンプトに文字入力、文字入力された後のプロンプトをコピペして、ChatGPT(有料版)に経営会計専門家役が貼り付け、生成します。

この私が開発したチェーンプロンプトに求める内容の設計図(ノーコード)の言葉が組み込まれているので、各段階で表形式のアウトプットが生成されます。

プロンプトの構造や生成AIが判断しやすいマーキングや書き方のポイントも説明しましたが、受講生はチェーンプロンプトに入れる事で精一杯だったようです。

このEMBAの4回目の目的は「経営戦略を立てる」と言う課題の中で、SWOT分析とヒアリング、コーチングを体感する事です。

だからあまり細かい生成AIテクニックは公開しませんが、いずれ自ら生成AI用のチェーンプロンプトを設計できるようになると、経営支援のレベルはすごい事になるでしょう。

 

5,生成AIを使った経営支援での留意点

今回は生成AIを使い、SWOT分析を行い、しかもコーチング技術を意識しながらという「3つの負荷」を同時に経験するとても大変なセッションでした。

これはメイン企画者である京都大学教授の澤邉先生からも「3つの同時負荷」の大変さを慰労されていました。

生成AIを使えば、いとも簡単に経営戦略アイデアが出てきます。

今までのロープレで経験した「言葉の生みの苦しみ」がないわけです。

だからAIのアウトプットだけでは、経営者側に熱量が生まれません。

そこで、生成された内容を経営者とその可否や内容をコーチングしながら、腹落ちさせる作業が必要です。

という事は、生成AIが素案やアイデアは出しますが、最終的には人間同士のコミュニケーションスキル次第で、生成AI結果の是非が変わるという事です。

このことはこのセッションの間も何回も伝えたし、受講生も理解できたのではないかと思います。

 

今の生成AIの使い方では、顧問先の付加価値は生まれない

今の生成AIの使い方では、顧問先の付加価値は生まれない

9月11.12日の「会計事務所博覧会2025」に出展して、いろいろな会計事務所の方や金融機関の方、既に当社とお付き合いのある税理士の方は当社のブースにお越しになり、情報交換をしました。

今回のタイトルである「生成AI活用」は会計事務所の生命線になるかもしれません。

そう感じたのには理由があります。それはいくつかの会計事務所や金融機関の方から博覧会で直接聞いた話です。

●生成AIが波及する自分たちの業務が楽になると同時に、付加価値を出さないとやばくなる

●これまでMAS業務(経営支援)には消極的だったが、そうも言っておられない状況だ

●生成AIでコンサルティングをする場合、どんな形式になるのか教えて欲しい。うちの事務所は各方面で生成AIに詳しい事を今のうちからブランディングしたい。

金融機関の方からは、

●AIで事業計画書の素案が迅速にできれば、融資の稟議も早くできる

●自分達は生成AIを使って業務ができないから、無料版の範囲で事業計画などのアドバイスもしたいのだが・・・

今回の会計事務所博覧会のメインテーマに、多くの方が興味を持っているのです。

しかし、思いとは裏腹に「効果的な生成AIの使い方」ができてない会計事務所も多く、さらに中小零細企業の経営者にも、まだまだ意識が低い方が多いのが、日本の実情です。

 

1,Google検索の延長線上の使い方では効果薄

「うちの事務所は生成AIをいつも使ってますよ」

ある税理士所長がこう胸張っていました。で実際の使っている内容を聴いていと、単発プロンプトで、知りたい情報を生成させる事はほとんどでした。

これなら「Google検索の延長線上」で、「検索サイトのバラバラの情報が整理されて見れるから、楽だ」程度の感覚です。

生成AIは生成AIたる所以は「推論」する事です。

いろいろな情報を与え、こちらの目的に沿うようなプロンプトを絞り込み、生成AIが回答を出す。

しかも段階的に学習させながら行う事に効果があるわけです。

ですが、多くの場合「単発プロンプト」でAIが何らかの答えを出す事で満足したり、納得している。

これだと、いずれ顧問先経営者も単発プロンプトでいろいろな課題解決で生成AIを使うようになると、会計事務所に生成AIの使い方を聴くことはなくなります。

会計事務所が使う生成AIは自業務の簡素化やパターン化、時短には有効でも、「経営支援業務」では、いまいち評価されないのです。

我々が口を酸っぱくするほど、会計事務所に伝えているのは生成AIのプロンプトは「単発プロンプト」ではなく、「チェーンプロンプト」や「Chatリレー形式」のプロンプト技術です。

この技術がなければ、生成AIの経営支援での活用も成果も表面的なものでしかありません。

この辺りのノウハウも今後、ご紹介していきましょう。

 

2,中小企業経営者が生成AIに本気で取り組まない理由

もう一つの課題が中小企業経営者も生成AIの活用にそこまで前向きではない方が多いという事です。

確かにハルシネーション(事実に基づかない情報)とかセキュリティがどうとか、どうせ一過性のブームだろうとか、いろいろ使わない理由はあります。

しかし、これはお分かりの通り一過性のブームではなく、イノベーションです。

1995年にマイクロソフトのWindows95が出て、一気にパソコンでのビジネス活用が当たり前になりました。

2000年代、アップルからiPhoneが出て、通信手段も何かも変わりました。

この生成AIはそれ以上に大変革だと指摘する識者もいます。

なのに、多くの中小企業経営者は

⑴有料版機能を社員全員が使うと、コストが高い(無料版は精度が低い)

⑵学習されないかセキュリテイが不安だからしない

⑶プロンプト(指示文)をイチイチ考えるのが面倒

⑷独自のカスタムChat(MyGPTs)の設計の仕方が分からない

⑸AIを業務の仕組みに入れず、調査程度しか使っていない

こんな状況なのです。

しかし、こういう中小企業経営者の本音は違うところにあります。それは

⑴社長に知識がないから導入に後ろ向き(分からないからやらないというネガティブな選択)

⑵AIを使おうとしない社員の「訳知り顔」の反対意見に屈している

⑶大企業は導入していても、知ってる他社もまだ手付かずだから安心している

⑷AIを使わないでも、何とかやっていけるという根拠なき慢心

⑸スマホやWindows95が一気に変えた世界以上の大変革なのに、感度が鈍い

会計事務所は自ら生成AIを使うだけでなく、こういう経営者にも「生成AIの必要性と有効性」を説く責務があります。

会計事務所が顧問先経営者と一緒に生成AIを使って、一緒に経営を前に進める姿こそ、今後の会計事務所の在り方だと思うからです。

 

 

3,税理士・監査担当者が生成AIで経営支援を行う基本姿勢

では、会計事務所が生成AIを使う基本姿勢とはどういうものか?

ここでは経営支援などの付加価値づくりに関して考察したいと思います。

現在当社も4つの会計事務所に対して定期的に生成AIを活用した経営支援技術指導をしています。

そこでも行っているのは

⑴生成AIの成果を出す為のプロンプト技術とヒアリング技術

⑵月次試算表分析、決算書分析などの過去分析

⑶SWOT、KPI、経営計画や商品開発、顧客提案などの未来分析

⑷事業承継、人事評価、人材育成などでのAI活用

生成AIで単発プロンプトを使っても、それなりの回答は出してくれますが、やはり精度が低い。

それはプロンプトの質に直結した「ヒアリング能力」です。

「生成AIにはヒアリング能力は関係ないだろう。AIが考えるのだから・・」と思っている方は、おそらくいつまでもAI活用レベルは上がらないでしょう。

と言うのも、プロンプトに入れる情報はより詳細でより段階的でよりリアルな表現が求められるからです。

一般論の生成でよけれ、そこまで神経質にならなくてもいいでしょうが、所詮一般論の範囲の生成しか出ません。

だから、生成AI活用を監査担当者に教育したければ、「ヒアリング能力」と並行する事が望ましいのです。

 

4,生成AI時代に変わる会計事務所業界の勢力図

生成AIを使う事で、様々な業界で勢力図が変わると痛感します。

会計事務所の場合、プロンプトが上手くて、経営者の様々なニーズに即AIで答えられる若手の会計事務所にも大きなチャンスがあります。

反面、歴史のある中規模の会計事務所で生成AI活用がいまいちのところは、良い顧問先や若手経営者の顧問先から見限られる事が増えます。

そして、超大手の会計事務所は生成AIとのパッケージで様々な提案を行い、中規模以上の有料顧問先を高いフィーで獲得していきます。

と言う事は生成AI活用に消極的な会計事務所には、低価格の顧問料で、高齢化した経営者で、小規模で、未来が見えない零細企業ばかりが顧問先になり、事務所生産性も低く、賃金も上げられず、よどんだ事務所風土になっていく「負のスパイラル」が待っているかもしれないです。

これが戯言か虚言か真実かは、数年後に分かるでしょう。

だから、職員が数名から数十名規模のいわゆる「普通の会計事務所」こそ、生成AIで差別化を図る必要があるのです。

生成AIを使い、かつ教える事で、これまでの顧問料単価を上げる事も出来るし、顧問先の業務効率化にも貢献できます。

そのような会計事務所なら、良い顧問先は絶対、放しません。

このパラダイムシフトを傍観者としてみて、他人が動きだしたら動く「レイトマジョリティ」になるか、他人より先に動いてリスクも取りつつ市場を取る「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」になるかは、所長次第です。

 

 

何故、これから「生成AIコンサルティング」をしないとやばいのか?

何故、これから「生成AIコンサルティング」をしないとやばいのか?

9月11.12日に東京の浜松町の都立貿易産業センターで「会計事務所博覧会2025」に出展しました。

会場には2日間で1200名超の来場者があったようです。

当社のブースでも40名近くの方が立ち止まり、当社の「経営ナビAI」のデモを見てもらいました。

生成AIで経営コンサルティング業務が簡単になることや、生成AIからの質問に答えるだけで、ある程度のコンサルティング成果物ができる事実を見てもらったのです。

そして数名の税理士や職員から

「もう、こんな時代ですか。いよいよ差別化とか付加価値に生成AIに取り組まないとやばいですね」

みたいな言葉を頂きました。

実際に「経営ナビAI」をリリースして以降、随時新たな目的別AIを追加していますが、その度に「このテキストスタイルレベルでも生成AIはどこまで進化するのだろうか」と自ら疑問に感じる事があります。

そこで今後の経営支援やコンサルティングでは「生成AIコンサルティング」が不可欠になることは容易に想像できる訳です。

会計事務所博覧会の来場者でも、その後の当社のzoomオンラインサロンの参加者からでも質問されたことは

「コンサル業務のほとんどが生成AIでできるようになると、我々はどこに存在価値を見出すべきか、嶋田先生はどう考えてますか?」と。

そのカギとなる考え方を紹介します。

1,通常のコンサル業務、経営支援業務は生成AIが担当

もう既に多くの方がお分かりのように、通常のコンサル業務や経営支援、各士業の専門知識は生成AIで対応できます。

経営者も普通にChatGPTやGeminiを立ち上げて、どんどん質問をしています。

これまでなら、「先生、〇〇の場合どうしたらいいですか?」と専門知識や経験値をコンサルや税理士に聞いていました。

しかし、まずは生成AIで自分で調査するので、イチイチ専門家に聞かなくても同等以上の答えを社長自身で探索できます。

また、経営者がChatリレー形式のチェーンプロンプトを学習すれば、より精度の高いコンサルティングアウトプットを自ら出すので、コンサルタントのアドバイスは不要になります。

下記は私が既に開発し、企業コンサルティングの現場で使っているチェーンプロンプトの数々です。

ここには、段階別の細かいプロンプトがあります。

これを使えば、ここに書いているコンサルティングなら、短時間で第1次回答が生成されるのです。

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2,生成AIを使いこなす、プロンプト開発コンサルティング

しかし、まだまだ現実にはこういうプロンプトを自由自在に操れる経営者はいません。

多くの中小企業ではプロンプトの「プ」の字も知らない幹部や社員が多い。

だから、精度の高い生成AIを使うには、プロンプト技術を教える必要があります。

だから当社では「生成AIプロンプト研修会」を各企業や会計事務所で数回行います。

プロンプト設計の基本公式を教えた後、実際にダミーで設計した生成AIカスタムChatがどう動くかを確認してもらいます。

すると、プロンプト設計のどこがどう不足していたから、思った生成物ができなかったのかが分かります(これまではそれをSEやプログラマーがコーディングをしながらしていたのでしょう)

このプロンプト設計技術の裏側を教えるのは、ノウハウだから「経営ナビAI」のベーシックコース以上の会員にしかできません。

しかも有料で。

進め方としては、経営者や幹部から「業務効率化したい項目」を上げてもらい、テキストレベルの生成AIをどう使えば的確な第1素案ができるのか検討します。

そして、その中からできそうなもののプロンプト設計を私と一緒になって設計のトライ&エラーを繰り返しながら、チェーンプロンプトを作ります。

この過程で経営者も幹部も「チェーンプロンプト」のコツを理解するようです。

 

3,生成AIが出した回答の判断業務がコンサル業務

実際に生成AIを活用して、いろいろな回答を経営者は出していきますが、

●その生成AIの回答がそのまま自社に使えるのか?

●その回答は果たして正しいのか?

●生成AIの回答をヒントにして、実際にどういう事をすべきか?

と、鵜吞みにする前に経営者は考えるものです。

そこに生身の人間としてのコンサルタントの付加価値が生まれます。

それは経営者が出した生成AIの結果を「判断」することです。

「判断」とは

●その回答結果がクライアントの現実に合うのか

●その回答結果を実施した場合のメリットとリスク

●その回答結果を経営者はどこまで本気か

●その回答結果を自社風に落とし込むためにカスタマイズ

です。

ここにはまだまだ生身の経営コンサルタントや経営支援の税理士の付加価値はありそうです。

 

4,生成AI時代こそ、経営者のメンター機能が付加価値になる 

前述したように、これからのコンサルタントや税理士の本当の付加価値は「メンター機能」としての経営顧問になることです。

生成AIでなんでも答えが出る時代だからこそ、安易な判断にならないように熟考する為のヒントを会話を通じて見つける必要があるのです。

その会話は人間同士の会話です。

その会話スキルとはコーチング機能を持ち、ロジカルシンキングでの深堀質問ができる事、そしてしっかり傾聴する事です。

実はこういう基本的なコミュニケーション力が改めて見直される時代だと思います。

生成AIを使いこなし若手や専門家はどんどん増えますが、経営者の人間心理が分かり、安心して自己開示できる相談ができる相手こそ、生成AI時代に必要なスキルかもしれません。

 

「生成AIコンサルティング」とは、「プロンプト開発指導」「メンター機能」を指します。

この2つのスキルを学ぶには当社の「経営ナビAI」の活用と「RE嶋田塾」での学習を強くお勧めします。

「RE嶋田塾」は、12のコンサルタント技術や事例と生成AIプロンプトを修得するコンサル・税理士向けのサブスク塾です。

https://store.re-keiei.com/pages/re-shimada-course-2